(公財)喝破道場

 喝 破 五 訓

よろこんで与える人間となろう

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命を大切にする人間となろう

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心静かに考える人間となろう

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使命に生きる人間となろう

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規律ある幸せ喜ぶ人間となろう

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第26回報恩月見茶会 -2004年9月25日-

 今年で26回目を数える四恩の里恒例の「報恩月見茶会」は、2004年(平成16)9月25日(日)、喝破道場茶庭と若竹学園舎で行われ、大勢の来山者で賑わいました。

 秋雨前線が四国付近に停滞するあいにくの空模様の午後6時、大本山總持寺の後堂として上山した大燈和尚も帰山、報四恩精舎僧侶による献茶、千仏薬師彼岸会供養家内安全など願文のお焚き上げ法要が執り行われました。

 続いて、三谷美奈子と若竹学園生全員による「五色台若竹太鼓」の奉納演奏が行われ、見事なバチさばきに月見客らが惜しみない拍手を贈りました。

境内茶庭では月見茶会のメイン行事、北岡侯子と若竹学園生による野点席が行われました。

初めて着物を着せて貰いお盆点てに臨んだ園生、やや緊張した面持ちでしたが、大燈後堂書「忘筌」の色紙に励まされ見事な帛紗さばきでした。

 忘筌とは、お茶を学び、作法に従い稽古し、ついにはそれを忘れるほど一体化する境地に至ることだそうです。

 特に子どもたちのきびきびした動作や言動からこの日に備えて頑張った様子がしのばれ、男の子達もお茶碗を両手で抱えるようにして、点てだしのお運びを手伝いました。

 茶庭の趣向は、尾花の鎌刈り投げ入れ、五色台焼き茶椀、菓子は摘果蜜柑の砂糖煮、点心は慈恩政純さんによる「かっぱの田舎蕎麦」と道場ならではの心からのお接待でした。

 茶席には終始、宮崎海音・多田羅空音さんのサヌカイト演奏「天空の響」が流れ、澄んだ音色に誘われるように厚い雲の切れ目から十三夜の月が顔を出し標高四百㍍の台地ならではの雰囲気を堪能しました。

 このほか若竹学園舎内では、園生が作った特製味噌・糀、父兄・後援者が持ち寄ったバザーが展開され、持ちきれないほどの買い物をする来山者も見受けられました。